しかし、現在のインターネット全盛の世の中では、マーケット参加者の情報格差は非常に激しく、こういった前提自体に無理があると言わざるを得ません。
そこで、最近注目されている理論に「行動ファイナンス」というものがあります。
これは、現在のファイナンス理論では説明できない株価の動向などを、マーケット参加者の心理から読み解こうとするものです。
例えば、最近の個人投資家は、特にネットでのマーケット参加者は、掲示板による情報の影響を受けやすく、極端な例では、掲示板に書かれている情報ならば、例えそれが真実ではないとしても、株の売買の材料にする人もいるということです。
最近、「日本スピンドル製造株式会社」という企業の株価が上昇しました。この企業は何か企業価値が上昇するようなことをしたのでしょうか。
答えは「(間接的に)企業価値が上昇すること(=ブランド価値の向上)をした」です。
具体的には、この会社は、JR西日本の脱線事故の際に、社長の号令で社員が救出活動に従事したとネットなどで情報が流れたことによるものです。
投資家はこの情報を材料に買いを入れているとのことです。従来のファイナンス理論に、社員が善行をしたら株価が上昇するという理論はありませんでした。しかし、実際にはこういったことが起こり得るのです。
このように、投資家もやはり人間なので、心理的な側面も考慮した上でマーケットを読まなければならないという好例でした。
これからは、人の心理を良く知る人ほど、マーケットで勝てるのかも知れません。
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