ニッチャー戦略

 自動車メーカーといってすぐに思い出すのは、トヨタ自動車本田技研工業日産自動車などですが、私の注目するメーカーに光岡自動車という国内で10番目の乗用車メーカーがあります。
 NOUERA
 この会社の作っている車はデザインが個性的で、誰にでも受け入れられる訳ではありませんが、ちょっと人と違う車に乗りたいといった車好きの人達に非常に人気があります。

 光岡自動車は未上場企業ですので、決算数値等の詳細な情報は分からないのですが、ホームページによれば、売上高は2003年9月期で335億円と、他の自動車メーカーと比較して決して大きい企業ではないと思います。

 しかし、光岡自動車の狙いは、シェアアップを目指して大衆車を売ることで価格競争に巻き込まれるのではなく、車の好きな人=多少価格が高くても購入してくれるユーザにターゲットを絞り、高付加価値のモノを販売していくことにあると思います。

 光岡自動車の経営戦略は、明らかにニッチャー戦略であることが見て取れます。

 経営学者であるフィリップ・コトラーは、企業を業界におけるポジショニングによって分類する際に、市場占有率から分類する手法を「競争地位別戦略」として次のように説明しています。

KotlerCompetitive

 このように、ニッチャー戦略とは、文字どおりマーケットが比較的小さいニッチ分野でトップを目指し、その分野でのミニリーダーとなることを目指すものです。

 大抵の場合、ニッチ分野は効率性の問題などの参入障壁があることから、業界リーダーといえども、その分野に参入するのは容易ではありません。

 また、光岡自動車の例で言えば、効率性の問題以外にも、「車好きマーケット」への参入を阻む2つの障壁があると考えられます。

 一つ目は、光岡自動車の個性的なデザインの優位性です。このデザイン性は、他社の及ばないところであり、光岡自動車の最大の売りでもあります。

 二つ目は、車好きユーザの「他人とは違う車に乗りたい」という、差別化の欲求に他の大手自動車会社では応えることが出来ない点です。ただし、これは光岡自動車の製品が売れれば売れるほど、こういったユーザの欲求を満たすことが出来なくなるというジレンマを抱えています。

 以上、光岡自動車を例に挙げ、ニッチャー戦略を見てきましたが、このニッチャー戦略こそベンチャー企業がとるべき戦略であると思われます。

 資金の少ないベンチャー企業は、大企業のように、チャレンジャーとして徹底的な低価格戦略によりリーダーに挑むことはほぼ不可能でしょう。

 しかし、固有の技術・製品・サービスなどによって、ニッチャーとして生き抜いていき、そのニッチマーケットが拡大した時点で、真のリーダーとなる戦略であれば、ベンチャー企業であっても十分リーダーと成り得るのではないでしょうか。

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posted by よこはま at 00:01 | Comment(2) | TrackBack(1) | 経営戦略
この記事へのコメント
書き込みありがとうございます。
レイダーラモン住谷の情報ありがとうございます笑

僕車好きなんですが、光岡自動車はマニアックですよね。
S13ベースのビュート(だったっけな…?)とかとっても渋くてよかったです。
たまにSR20ターボ積んでバリバリにイジってる車とかもいましたし。

ビジネスのことはサッパリですが車のことなら任せてください笑
Posted by koicha at 2005年03月17日 21:53
koichaさん。コメントありがとうございます!
もはや、レイザーラモンの前では、ビジネスなんてどうでもいいんです(笑)
ふぅ〜!
Posted by よこはま at 2005年03月19日 02:05
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