資本コスト

 最近は上場(IPO)ラッシュで、東京新聞2005年1月9日付核心(オンライン版)によれば、昨年の新規上場会社数は175社に昇り、過去三番目の記録とのことです。
 
 これは、単純な景気回復期待だけではなく、資金余剰による運用難なども、原因となっていると考えられます。また、個人投資家の売買シェアの増加なども寄与しているようです。いずれにせよ、これだけリスクテイクする投資家が増えたことは喜ばしいことです。

 しかし、IPOする企業の側で言えば、本当に上場が必要であったのか、疑問のある企業もあります。

 もちろん、ベンチャー企業など、当初の設備投資資金などが多額に必要である場合などは、IPOによる資金集めは重要なものであると思います。しかし、十分信用力があり、未上場であっても、金融機関から低利で借り入れが可能、もしくは社債などにより資本市場から資金調達が可能である場合などには、上場が必ずしもメリットのあるものとは思われない場合もあります。

 というのも、資本コストは基本的に有利子負債の金融コストよりも高いからです。これは、貸付等の債権と資本の出資では、会社が清算となった時に返済される順位が株式の方が低い=「ハイリスク・ハイリターン」だからです。清算などがあると、大抵の場合、出資金まで返済原資が残らずに、投資家は回収不能となります。

 このように、財務戦略上では、上場による資本増強はどのようなケースでもメリットがあるとの結論を得ることはできません。よって、上場を検討するのであれば、高いコストを支払ってでも、獲得したいメリットがどのくらいあるのかが、明確にされる必要があります


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posted by よこはま at 02:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 財務戦略
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